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薄毛の原因は男性ホルモンにあり?ホルモンバランスを維持して薄毛を防ぐ方法

こんにちは、親和クリニック福岡院です。
3月になり、袴姿の女性やご両親と一緒に綺麗な服に身を包んだ子供たちが歩いているのを見かけるようになりました。
感染症対策で縮小傾向にある中ですが、それでも卒業式、無事実施できたようでよかったです(*^-^*)

ところで話は変わりますが、皆さんは男性の薄毛であるAGAの原因は何かご存じですか?
加齢や不規則な食生活、アルコール、睡眠不足などさまざまな物が薄毛の要因として挙げられる中で、おそらく男性ホルモンを要因として思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに男性ホルモンには薄毛の原因となるものも存在するのは事実です。
しかし男性ホルモンにはいくつかの種類があり、全ての男性ホルモンが原因となるわけではありません。
むしろ、男性ホルモン自体は心身の健康維持に必要不可欠なものなのです。

そこで今日は、男性ホルモンの役割や薄毛を引き起こす男性ホルモン、薄毛を防ぐホルモンバランスのコントロール方法などについてお話します。

男性ホルモンとは何か

男性ホルモンは、その名の通り男性の体内で多く分泌されるホルモンのこと。
薄毛の原因になるからと敬遠されがちですが男性ホルモンには複数の種類があり、薄毛の原因となるのは一部の男性ホルモンだけです。
むしろ男性ホルモンは筋肉や骨の形成、男性特有の身体を作るのになくてはならないものと言えるでしょう。

また、モチベーションの維持にも男性ホルモンが関わるなど、精神的な面でも重要な役割を担っています。

女性にも男性ホルモンは存在する

男性ホルモンという名前なので男性にしかないホルモンだと思われがちですが、実は、女性の体の中にも男性ホルモンはあります。
ただし作られる場所には男女で違いがあり、男性は精巣や副腎、女性は副腎皮質や卵巣で作られており、妊娠にかかわる重要な役割を担っています。

とはいえ、男性と比べると女性が分泌する男性ホルモンの量は少なめです。
反対に女性ホルモンも男性はありますが、こちらは名前の通り女性の方が多く分泌しています。

男性ホルモンは種類によって働きが違う

男性ホルモンは代表的なものに、

  • テストステロン
  • ジヒドロテストステロン
  • デヒドロエピアンドロステロン

の3種類があります。
それぞれの男性ホルモンでその働きに違いがありますので、ご紹介します。

筋肉の増大を司るテストステロン

男性ホルモンの中で最も多く分泌されているのは、テストステロンです。
「毛深くなる」「男らしい体つきになる」など、一般的に男性ホルモンのイメージとして定着しているのもこのホルモンです。

テストステロンの役割は主に筋肉の増大や骨格の強化、体毛の増加、生殖機能の向上など。
男性特有の発達をおこなうのに重要な役割を持っているため、男性にとって必要不可欠なホルモンと言えるでしょう。

また、テストステロンには脳のやる気を引き出すドーパミンを生み出す働きがあるため、集中力や記憶力を高めて疲労を減少させるなど、心身の健康維持に効果を発揮します。

男性ホルモンの中でも、テストステロンは特になくてはならないホルモンと言えるでしょう。

薄毛の原因を招くジヒドロテストステロン(DHT)

テストステロンのように心身の健康に必要な男性ホルモンがある一方、分泌を抑えたい男性ホルモンもあります。
それがジヒドロテストステロンで、薄毛の原因を招くと言われている男性ホルモンです。

ジヒドロテストステロンは、先ほどご紹介したテストステロンに「5α-リダクターゼ」という還元酵素が結びつくことで作られます。
このジヒドロテストステロンという男性ホルモンは、ホルモンバランスが乱れることで増加し、AGA(男性型薄毛)の原因となると言われているのだとか。

何故ジヒドロテストステロンが増えるとAGAの原因になるかというと、この男性ホルモンは髪の成長を司る毛母細胞の動きを低下させ、発毛を阻害してしまう働きがあるからです。
AGAを防ぐには、ホルモンバランスの乱れによって起こるジヒドロテストステロンの分泌を抑えなければなりません。

テストステロンを生み出すデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)

最後にご紹介する男性ホルモンは、デヒドロエピアンドロステロンです。

この男性ホルモンは人の体内に存在するホルモンの一つで副腎や性腺で作られており、テストステロンを始めとした男性ホルモンや女性ホルモンなど様々なホルモンの源となっています。

また、ホルモン分泌を促しストレス緩和やアルツハイマー病、動脈硬化の予防など様々な健康効果があることから別名「若返りホルモン」と呼ばれたり、男性でDHEAが多いほど長寿だという研究結果から「長寿ホルモン」とも呼ばれています。
さらにDHEAを服用したり肌に塗ったりすることで肌の若さを保つことから、美容効果も期待されているようです。

ホルモンバランスをコントロールして薄毛を防ぐ方法

男性の薄毛であるAGAを防ぐには男性ホルモンであるテストステロンの量を調整し、ジヒドロテストステロンを増やさないようにすることが必要不可欠であることがお分かりいただけたと思います。
そこで、ホルモンバランスを整えるために以下の3つを実践してみましょう。

  • 適度な運動で代謝をアップすること
  • 十分な睡眠をとりテストステロンを維持すること
  • コレステロールとビタミンDを意識したバランスの良い食事

適度な運動にはストレッチや筋トレなどがおすすめです。
健康になるために長時間の有酸素運動をおこなう人もいますが、かえってテストステロン不足になることもありますので過度にならないよう適度な運動に留めましょう。

また、睡眠不足はテストステロンの低下につながりますので、忙しくても睡眠はしっかり取るようにしましょう。

食事においては、男性ホルモンを作るコレステロールと男性ホルモンの濃度を高めるビタミンDを摂るように心がけてください。
ビタミンDは主に鮭などの魚類に多く含まれています。
ただし、コレステロールの過剰摂取はかえって生活習慣病の原因になりますので、適正量を守りバランスの良い食事を摂るようにしてくださいね。

今日は男性ホルモンと薄毛の関係、薄毛を予防する方法などをご紹介しました。
薄毛の原因となるホルモンバランスの乱れを整えるために、普段から規則正しい生活を心がけましょう。
もしすでに薄毛でお悩みなら、親和クリニック福岡院では無料カウンセリング無料メール相談をおこなっていますので、お気軽にご相談ください。