診療案内

Staff Blog

親和クリニックのスタッフブログをお知らせいたします。

やり過ぎると薄毛の原因にも!正しい糖質制限の方法は?

こんにちは、親和クリニック福岡院です。

皆さんは毎日3食炭水化物を摂取していますか?
糖質制限は気軽にできるダイエット方法の一つですが、ダイエットとして効果的な一方で、薄毛が進行してしまうケースがあるようです。そこで今日は、糖質制限で薄毛が進行する原因と正しい糖質制限の方法についてお話します。

糖質制限とはどんなダイエット方法?

糖質制限とは、その名の通り糖質を控えるダイエット方法のこと。
数ある食事制限の中でも気軽にできるため、人気のダイエット方法の一つです。

ここでは、糖質制限とはどのようなものなのかご紹介します。

糖質とは

糖質とは、三大栄養素と言われるタンパク質、脂質、炭水化物の内、炭水化物の一部のことを言います。
炭水化物はさらに糖質と食物繊維の2つに分けられます。

食物繊維が腸内環境を整えるなど健康維持のために必要な栄養素であるのに対し、糖質は人間が生きるのに必要なエネルギーの源となる栄養素。
“糖”と付いているので砂糖などの甘味成分が入ったものだけ気を付ければいいと誤解を受けやすいのですが、実は甘いものだけが糖質ではありません。
糖質の中には甘くないものもありますので、注意しましょう。

糖質の中で甘い糖質の代表はたとえば砂糖やブドウ糖、果糖など。
いわゆる糖分言われる成分が入ったものです。

反対に甘くない糖質は、デンプンが代表。
パンや麺類を作るのに使われる小麦粉や米などに多く含まれています。
つまり、炭水化物も糖質にあたります。

糖質制限の定義は曖昧

糖質制限の定義は実はとても曖昧で「どこからどこまで」が糖質制限なのか、明確には決まっていません。
そのため、普段日常的に摂取する糖質の量を減らせば、糖質制限をしたことになります。

つまり、

「夕食はご飯やパンなどの主食を一切食べない」
「主食の量は制限しないけど甘いお菓子を食べるのは控える」

など、度合いは違っても糖質の量をいつもより減らせばすべて糖質制限に含まれるというわけです。

過度な糖質制限は髪質の低下と薄毛を招く

このように糖質制限に明確な定義がないため、どこまで糖質を制限するかは個人に判断が委ねられます。

そのため、中には「主食を一切口にしない」など過激な糖質制限を自分に課している人もいます。

しかしながら、過度な糖質制限はいわば諸刃の剣。
糖質もまた人間が生きるために必要な栄養素の一つであるため、過度な糖質制限をおこなうことで健康が阻害されてしまいます。
もちろん、髪の健康も例外ではありません。

糖質不足は薄毛を引き起こす

髪の毛を構成する成分の90%以上は、タンパク質でできています。
しかしタンパク質は髪の毛に限らず、筋肉や爪、皮膚、臓器などの生成にも重要な役目を担っています。
そのため、糖質制限をおこなうことで髪の毛の生成に関わるタンパク質が不足し、薄毛を引き起こすと言われています。

なぜ糖質制限で髪の毛に使われるタンパク質が減ってしまうのかというと、糖質制限による糖質不足により生命維持に必要な体の部位に優先的にタンパク質が使用されてしまうから。
そのため髪の毛を作るためのタンパク質が不足し、健康な髪の毛が生えにくくなり薄毛が進行してしまうというわけです。

その影響は髪質にまで波及し、髪にハリがなくなったり、パサパサになるなど髪質が悪化することも。
ダイエットのため糖質制限をおこなうこと自体は悪くないですが、過度な制限はしないように気を付けましょう。

糖質の摂りすぎも薄毛の原因に!

糖質を過度に制限すると薄毛の原因になることはお話しましたが、反対に糖質の摂りすぎもまた薄毛を引き起こす可能性があるので、注意が必要です。

糖質を過剰摂取するとタンパク質が劣化する

糖質を過剰に摂取すると、AGE、終末糖化産物と呼ばれるものが作られやすくなります。

AGEはタンパク質の糖化反応によってつくられ、タンパク質を劣化させます。
一旦糖化しても糖質の濃度が下がれば元のタンパク質に戻るものの、長い期間糖化していた場合は元に戻らず劣化タンパク質のAGEに変化してしまうのです。

髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンから作られますが、頭皮の弾力やハリもまたタンパク質から作られます。
しかしながら、糖質の過剰摂取によりタンパク質が劣化するとヘアサイクルが乱れ健康な髪が育たなくなるため、結果として薄毛の進行を速めてしまう可能性があります。

薄毛にならないための正しい糖質制限の方法とは

糖質は摂りすぎても減らしすぎても薄毛の原因となることについてお話しましたが、では、薄毛を防ぎつつ糖質制限をするにはどうすれば良いでしょうか。

正しい糖質制限のやり方について知っておきましょう。

1日の糖質摂取量の目安を知る

糖質制限をおこなう上で知っておきたいのが、1日の糖質摂取量の目安です。

厚生労働省によると、1日の炭水化物摂取量の目安は総エネルギー摂取量の50%~65%が目安。
炭水化物はほとんどが糖質なので、この炭水化物摂取量の目安=糖質の摂取量の目安と考えて大丈夫です。

標準的な30代~49代男性を例にすると、1日に必要な総エネルギー量は2,650kcalであるためその内1,325~1,590kcalが1日に必要な糖質摂取量の目安と言えるでしょう。

薄毛を予防する糖質の目安は1日茶碗2杯程度のご飯

上記の総エネルギー量から1日に必要な糖質摂取量の目安をグラムに換算すると、330~950g。
糖質制限をおこなう際は、この範囲でおこなえば髪の健康を損ねずにダイエットが可能です。

お茶碗1杯のご飯が大体150gくらいなので、糖質制限をおこなう場合の1日に摂取する炭水化物の量はお茶碗2杯程度が目安といったところでしょう。

薄毛の症状が出始めたら早めに無料カウンセリングを

とはいえ、中には生え際の後退など、すでに薄毛の兆候が見られる場合もあるかと思います。
薄毛治療の始める時期は早ければ早いほど改善するまでの時間が短く済む可能性が高いため、もし今薄毛かなという症状がみられる場合はお気軽に親和クリニック福岡院の無料カウンセリングへお越しください(*^-^*)