診療案内

Staff Blog

親和クリニックのスタッフブログをお知らせいたします。

AGA治療薬の副作用は?薬別のリスクを解説

こんにちは、親和クリニック福岡院です。

今週は最強寒波が到来!ということで寒くなりそうですね。
福岡県は明日一時雪の予報となっているので、皆さんご通行の際はお気を付けください。

さて今日は、一般的な薄毛治療においてよく使用されているAGA治療薬のお話です。
AGA治療薬といえば、薄毛の進行を抑えたり、発毛を促進させたりする効果があるため、多くの方がご利用されています。
一方で、治療薬の種類によってさまざまな副作用が起こるリスクもあるため、使用には注意が必要です。

そこで今日は、AGA治療薬の副作用について薬の種類別に解説していきます。

AGA治療薬にはどんな副作用がある?

薄毛の進行を遅くする薬や発毛効果を発揮する薬など、薄毛で悩む方にとっては救世主のようなAGA治療薬ですが、実はメリットばかりではありません。
効果を得ることができる反面、さまざまな副作用が起こるリスクがあります。

一般的にAGA治療薬には以下のような副作用が起きる場合があります。

頭皮のトラブル

ミノキシジル外用薬など頭皮に塗布するタイプの治療薬の場合、アレルギー反応によりかゆみやかぶれといった頭皮トラブルが起こることがあります。
最初は赤くなる程度でも、無視して使用を続けていると湿疹ができたりかゆみが出てくるなどさらに悪化してしまうことも。

頭皮環境の悪化は薄毛の進行を早めます。
薄毛をなくす治療のはずが逆に薄毛を引き起こしてしまうリスクがあるため、症状が見られたらすぐに使用を止め担当の医師に相談しましょう。

抑うつ症状

一部のAGA治療薬には、抑うつ症状を引き起こすものもあることが報告されています。
抑うつ症状とは、たとえば、無気力やイライラ、集中力の低下など。
AGA治療薬に含まれるホルモンバランスの乱れやうつ症状を抑制する成分の作用が原因ではないかと言われていますが、詳しいことはまだ解明されていません。

性欲の減退

AGA治療薬には抜け毛の抑制のため男性ホルモンの分泌を抑えるものもあり、その影響で性欲の減退が見られることが稀にあります。
ただ、確率は数%程度と高くはないようです。

勃起不全

AGA治療薬の副作用として、勃起不全が起こることがあります。
性欲減退と同じく、男性ホルモンの分泌が抑えられると引き起こされます。
妊活している場合は男性不妊の原因になるため、使用を控えた方が良いでしょう。

呼吸困難

AGA治療薬を服用すると、稀に呼吸困難に陥ることがあります。
服用の最中に動悸や息切れなどの症状が見られたら、直ちに使用を中止し担当医の指示を仰ぎましょう。

肝機能障害

AGA治療薬を服用すると、確率は1%程度と低いですが肝機能障害が起きることがあります。
持病で肝炎や肝硬変の症状をお持ちの方は悪化する可能性がありますので、事前に担当医に相談しましょう。

AGA治療薬の種類別効果と副作用

AGA治療薬といっても、薬の種類によって起こる副作用は異なります。
そこで、主なAGA治療薬の種類別副作用をご紹介します。

プロペシア(フィナステリド)

プロペシアは、アメリカのメルク社で開発されたAGA治療薬。
有効成分であるフィナステリドを成分として含んでいます。

AGAの進行を抑え、ヘアサイクルを正常な周期に戻す役割を持ちます。

一方で、プロペシアに含まれるフィナステリドが男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制してしまうため、体内のホルモンバランスが乱れてさまざまな不調を引き起こします。

具体的には、抑うつ症状や性欲減退、勃起不全などの症状が見られます。
また、ごく稀に肝機能障害が起こることがあるので、定期的に血液検査をおこなうことをおすすめします。

さらにプロペシアは、女性や子供の使用が禁忌となっています。
特に妊娠中の女性が服用すると、胎児の生殖器に影響が出るリスクがあるので絶対に服用しないようにしてください。
成分に触れるだけでも経皮から吸収される恐れがあるため、女性や子供の手が届かない場所に保管するようにしましょう。

ちなみに現在はプロペシアのジェネリック医薬品も多く発売されており、国内でも10種類程度認可されています。
ジェネリック薬品の中にはワクチンなどで有名なファイザー社などメジャーな製薬会社も名を連ねています。
ただし海外で製造されているジェネリック薬品は国内で認可されていないもののあるため、避けた方が良いでしょう。
また、プロペシアのジェネリック薬品も、プロペシア同様女性・子供が服用してはいけないので取り扱いには注意してください。

ザガーロ(デュタステリド)

ザガーロはデュタステリドを有効成分として、グラクソ・スミス・クライン株式会社が開発したもの。
日本では2015年に承認、2016年から処方できるようになった新しい治療薬です。

プロペシア同様、ヘアサイクルの乱れを改善する効果が期待でき、プロペシアよりも発毛を促す効果が1.6倍、5αリダクターゼⅡ型を抑制する効果がプロペシアの約3倍あると言われています。

プロペシアよりも高い効果が期待できる分副作用が起こりやすく、性欲減退、勃起不全、精液量の減少などの性機能に関する副作用が多数報告されているようです。
また、ザガーロの成分、デュタスデリドはプロペシアの成分フィナステリドと同様に肝臓に負担をかけるため、吐き気や食欲不振などの事例も稀に報告されています。

ミノキシジル

ミノキシジルには血行を促進し毛母細胞を活発にする効果が認められており、発毛に効果があると言われています。

ミノキシジルには服用するタブレットタイプと、頭皮に塗布する外用タイプがありますが、服用タイプは肝臓に負担がかかるため、動悸や息切れが起こるケースがあるようです。
また、血行が促進されることにより顔の毛細血管が透けて赤ら顔になることがあるのだとか。

また、外用タイプは頭皮に塗布することでアレルギー反応が起こり、かゆみやかぶれ、湿疹などの症状が見られることがあり、悪化すると逆に薄毛を進行させてしまうリスクがあるため注意が必要です。

また、妊娠中の女性の服用についての安全性はまだ確立されていないため、妊娠中、もしくは妊娠の可能性のある女性は服用を避けましょう。

投薬によるAGA治療はメリットもあればデメリットもある

薬によるAGA治療は気軽に薄毛の改善をおこなうことができる反面、効果が高い薬ほど副作用が起こる可能性があるなど、メリットばかりではありません。

AGA治療薬を使用する際は、メリットだけでなくデメリットもきちんと理解した上で使用するようにしましょう。

また、AGA治療薬の効果は一過性のもので、一度使用をやめると薄毛改善の効果は消えてまた薄毛の症状が現れてしまいます。

もし薄毛を根本の原因から治したいのなら、薬による治療よりも自毛植毛手術がおすすめです。
現在薄毛の悩みがあり、自毛植毛をはじめとしたAGA治療に関心のある方はぜひ親和クリニック福岡院の無料カウンセリングをご利用ください。